柿の木問答

昔(たぶん、いまはないんじゃないだろうか?)、柿の木問答というのものがあったそうだ。出典というか、資料は『夜這いの民族学 赤松啓介・著』。

柿の木問答とはなにか?

これ、どうやら、新婚の夜の儀式らしい。村によっては、若衆入りの夜の行事だったそうだ。若衆入りというのは、村の青年団みたいなものだな。まぁ、一人前の男として認められるという。で、出典どおり、夜這いに関してて、若衆入りのときに、いわゆる「筆おろし」があった。で、そのときの儀式となっていた所もあったらしい。

柿の木問答は、東北から九州まで、広く知られたポピュラーなものだった。同じ様な物に、乗馬型というのがある。これは、播磨加古川流域地方のもので、有馬、武庫郡から丹波地方で用いられていたそうだ。

では、柿の木問答からご紹介しましょう。書籍から該当部分をそのまま流用します。
-------以下 流用-----------
 あんたとこに柿の木あるの。ハイ、あります。わたしが上がって、ちぎってよろしいか。ハイ、どうぞ、ちぎって下さい。そんならちぎらしてもらいます。

---------以下 流用--------
入ると女が男を抱き寄せてやる。オバハンとこ、柿の木ありまっか。あるぜ。この間に女は帯をといて半身を裸になる。よう実がなりまっか。よう、なるぜ。サア、見てんか。いうてもなかなか手を出さないそうだ。そこで男の手をひっぱってお乳をにぎらせたり、さすらせたり、吸わせたり、女は教育に忙しい。すでに女の経験があるかどうかすぐわかる。男はわしが上がってちぎってもええか。サア、はよ上がってちぎってと、チンポをにぎって上がらせ、中へ入れさせる。
-------流用終わり---------

といったのが、柿の木問答。ちぎる という言葉が、「契る」に通じるのかなぁという感じ。次に、乗馬型のものをご紹介。

---------以下 流用--------
ここは、デボチン(頭)、ここは、おめめ(目)、ここはおくちと下がっていき、ここは、オチチ、このあたりから、ハダカになり、お乳をさわらせたり、すわせる。若衆はもうふらふらになって、ここは、まだ早い、と叱られて、ここはオヘソ、ここは、もっと上や。ここはオサネ。ここは、フフン、フフ、フフ。馬なら乗らして、と腹の上へのぼる。うちはあばれ馬やから、ようかきついとらんとハネ飛ばすよ、と脅かされる。
-------流用終わり---------

ほかにもいくつか型があるらしい。著者の赤松氏は、1909年生まれ。ご存命であれば、89歳。書籍の中で、このような風習を受け継いだ最後の世代ということが書かれているから、いまや覚えている方もいないだろう。残念なことだ。うちのじーちゃんで、74歳くらい(あやふや(笑))だからなぁ。

で、この柿の木問答、おもしろい。全国のじーちゃんばーちゃん、まだ覚えていたら、どういう問答だったか、教えて下さい。ほんとに。


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